経営者は最後に食べなさい? 【ビジネス洋書ブックリレーVol.98】

オススメ本

今週の一冊

先日、

隅田貫さんと
ドルフィンアカデミーの収録をしていたときのこと。

「成功している組織作りの秘訣」を
ドイツでの事例を交えながら、

お話を伺ったのですが、

海外で並外れて成功している企業の事例として、

「家族文化」

というキーワードがあがってきました。

でも、
家族文化なんて、

「能力のある人が報われないのでは?」

そう思う人もいるのではないでしょうか。

そこで、今週ご紹介する一冊は、
こちらです^^

『リーダーは最後に食べなさい!
チームワークが上手な会社はここが違う』

レイオフの案が浮上したとき、
CEOが決断したある代替案とは?

アメリカで唯一?終身雇用制度を
採用しているIT企業が
業績を上げている秘訣とは?

さっそく、ポイントをみていきましょう^^

———————————————–

2008年、
株価が大暴落をした余波を受け、

ボブ・チャップマンが経営する
バリー=ウェーミラーシャ社も、
機械の受注が3割近く減少した。

CEOのボブ・チャップマンは、
社員全員の雇用を守る余裕が会社にない、という
厳しい現実に直面していた。

そして、

レイオフという案が浮上。

ところが、
チャップマンは、

経営が厳しいという理由で
社員を解雇することを拒否。

「家計が厳しくなったからといって、
親が子供たちの養育を放棄するはずがない」

という理由でした。

そこで社員一丸となって乗り越えるための代替案として取り入れたのが、

「4週間の無休休暇の取得を義務付ける」

というプログラムでした。

「全員で痛みを少しずつ分かち合えば、
激痛を感じる人間を出さずにすむ」

このプログラムを導入して何が起きたか?

なんと、

懐に余裕のある社員が、
余裕のない社員と無給休暇の時間をトレードしたのです。

困っている仲間を助けるために、
余裕のある社員が、
ほかの社員から無休休暇を譲り受けた。

景気の回復を通して、
このプログラムは終了し、

バリー=ウェーミラーシャ社で、
賃金が低いからという理由で辞めた社員は
ひとりも出なかったそうです。

ヒント1:ひとつの数値の改善より、ひとりの人間を救おう

成果主義は、
仕事の成果に応じて給与、昇格を決定する制度ですよね。

成果主義を取り入れる企業が増えてきましたが、

ひとりの人間を救うよりも、
ひとつの数値を改善することを
優先する企業のリーダーが増えてしまうと、

人間関係のストレスも増えてしまうかもしれません。

ヒント2:終身雇用は、仕事ができない人のためのものではない

 

アメリカで唯一?終身雇用を採用するIT企業で、
働くエンジニアは、
本書でこう語っています。

「終身雇用は、仕事ができない人のためのもの、
と思っていたけれど、

終身雇用を採用してから、
チームの議論がオープンになり、

チームメンバーの仕事のスピードがあがった。

解雇される不安がなくなったからではないか?」

そして、この会社は業績があがったのだそうです。

ヒント3:バランスが大事

 

目先の利益だけ追っても、
きっと続かないし、

かと言って、
目標がなくただ過ごしているだけでは、
きっと達成感を味わう機会がなくなる。

このバランスが取れたときに、

勇気をふるうためのインスピレーションが湧く、

と著者は言います。

成果とわたしたちの人間としての感覚は、
深く結びついている。

そんなことを教えてくれる一冊でした^^

 

この本の目次は?

強い組織やチームを作りたい人に、大事なことを気づかせてくれる一冊です。

まだ読んでいない方はぜひ、読んでみてください^^

◆目次◆

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第1部 人間は安全を求める生き物である
第2章 なにが人を突き動かすのか
第3章 現実の世界
第4章 わたしたちが選んできた道
第5章 抽象化という落とし穴
第6章 リーダーのための5つのレッスン
第7章 依存症の社会
第8章 リーダーになるために

———————————————–

「リーダーは最後に食べなさい! チームワークが上手な会社はここが違う」

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この記事を書いた人
RISA SUZUKI

慶應義塾大学を卒業後、大手弁護士事務所での経験を経て司法書士事務所を開業。未経験ながら大手不動産会社等と顧問契約を締結し、法律の総合プロバイダー事業を展開。
また法律事務所を経営する傍らワークライフバランスの実践に注力し、多くの経営者へ、仕事と人生のバランスのとり方についてアドバイスを行ってきた。現在、日本とアメリカを行き来しながら、ベルホーム・オフィス.LLCを経営。

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